アフィリエイト収入のある人が失業保険をもらうには?

この度、夫の海外転勤が終わり日本に戻ってきたので、再就職活動をすることにしました。

雇用保険では、失業保険の受給期間は原則として退職日の翌日から1年以内となっています。失業から1年以内でなければ失業保険をもらえないというのが基本的なルールです。

しかし一部の人に限り、受給期間の延期が認められています。

例えば、

  • 病気、ケガ
  • 妊娠、出産、育児(3才未満)
  • 親族の介護
  • 海外に転勤になった配偶者に同行

等の人は、受給期間を最長で4年延長することができます。

私も海外に転勤になった配偶者の同行に当てはまります。あらかじめ前の仕事を離職した時に雇用保険受給期間の延長手続きをすることで、数年後の再就職時に失業手当をもらうことができます。

求職の申し込みに行く手順は、普通に失業した人と同様です。まずハローワークに行って、求職の申し込みをすればOKです。

海外在住の間にアフィリエイト収入が!

さて、本題はここからです。

私の場合、海外に住んでいる間に、コツコツと暇な時間を見つけてサイト作りをしたこともあって、2年の間に少しずつアフィリエイトの収入が増えてきました。

夫の扶養を外れるほどの額ではないのですが、毎月3~5万円くらいの額になります。

この「アフィリエイト収入がありながら、失業保険を受けることができるのか?」というのが、今回の本題となります。

まずはハローワークの職員に聞くのが一番

アフィリエイトに関する運用については、自分の居住区のハローワーク職員に尋ねるのが一番確実です。

私も今回、職員の方に尋ねたところ、既にアフィリエイトに対する指針の通達が出ているようで、それに準じる取扱いをしてもらうことになりました。

アフィリエイトに関する取扱いはどこの行政区に所属するかで多少異なる可能性がありますので、最終的にはお住まいの行政にお尋ねいただければと思いますが、今回は私のケースということで一例を紹介します。

失業保険の仕組み

まずは、失業保険の仕組みについて説明します。

一般的には「失業保険」、法律用語では失業等給付の中の「基本手当」と呼ばれるこの給付金は、失業の状態にある場合にのみもらえる給付となっています。

失業の状態とは、

  • 積極的に就職しようとする意思があり、
  • いつでも就職できる能力(健康上、環境上)があり、
  • 就職活動を行っているにも関わらず、職業に就くことができない状態

にあることを言います。

求職活動をすることを前提に基本手当がもらえるわけですが、基本手当は月収の5割から8割程度。通常の月収よりも少ないのです。そこで収入を補てんするために、単発のアルバイトなどをすることもありえます。

そのアルバイトが4時間以上の勤務だった場合、雇用保険上では「就労」とみなされ、その日の基本手当は翌日以降に繰り越しとなります(就労したその日分の基本手当は不支給となります)。

一方、そのアルバイト等が4時間未満だった場合、雇用保険上では「内職・手伝い」とみなされます。この場合は、稼いだ額により、以下の式にしたがって、基本手当が全額支給となったり、減額支給となったり、不支給となったりします。

  • 全額支給となる場合:基本手当日額+「収入」≦賃金日額の80%
  • 減額支給となる場合:基本手当日額+「収入」>賃金日額の80%
  • 不支給となる場合:「収入」>賃金日額の80%

(※)※「収入」=収入の1日分に相当する額-1,286円(H26.8.1以後。毎年8月1日改定)

4時間以内の労働で得たアフィリエイトに関する収入も、基本的にはこの「収入」に該当しますので、この計算式に当てはめて基本手当を受けられるかどうかの算定をすることになります。(日々、4時間以上のアフィリエイトに関する労働をしている場合は、ハローワーク職員に別途ご相談ください。ここではあくまでも、副業レベルでアフィリエイト収入を得ていることを想定しています。)

なお、その算定の結果が不支給の場合には所定給付日数は減ることはありませんが、全額支給の場合はもちろん、減額されて支給の場合も所定給付日数はその分減少しますので、注意が必要です。

アフィリエイト収入の報告のしかた

では、アフィリエイト収入があった場合、実際にどのように報告すればよいのでしょうか?

失業認定報告書の書き方

まず、この収入を報告するための書式「失業認定報告書」を見てみましょう。

失業保険をもらうには、4週間に1度ハローワークへ出向いて、この報告書を用いて就職活動の状況を報告する必要があります。その際、単発のアルバイト等をして収入があった場合には、あわせて報告することになっています。

1の欄に、失業の認定を受けようとする期間に就職・就労(4時間以上)または内職・手伝い(4時間未満)をしたか、のチェック欄があります。

就職・就労をした日には○、内職・手伝いをした日には×を記入します。

就職・就労をした日(4時間以上勤務した日)はそもそも不支給なので問題ないのですが、内職・手伝いをした日については、2の欄で

  • 収入のあった日
  • その収入額
  • それが何日分の収入か

を記入する必要があります。その額に基づいて上で紹介した計算式を当てはめ、不支給・減額支給・全額支給を決定していく仕組みになっています。

アフィリエイト収入にそぐわない書式

実は、2の欄は、アフィリエイト収入を想定して作られたものではないため、正直なところ、アフィリエイト収入にはそぐわないものとなっています。

2の欄はおそらく、単発のアルバイトなどを想定して作られたものでしょう。サクッと1日~数日単発のアルバイトをして、最終日に封筒に入った現金のお給料をもらう、というようなお金のもらい方を想定した表になっているからです。

労働日と収入があった日が、同じ4週間の中に入る、という前提のある考え方なんですね。

そぐわない点1

でも、アフィリエイト収入って、半年前に書いたウェブサイトの記事から収入がある、っていうのが普通ですよね。だから、4週間の中で1日も勤務をしていなくても、収入を得られることもあるし、反対に100時間働いたとしても収入はゼロなこともあります。

ですので、記載の仕方としては、×はたくさんあるけれど、収入額は0円という記載の仕方もありえます。収入がなければ減額されたり不支給になることはないですが、この場合でも正直に記載をしましょう。(翌4週間でアフィリエイト収入が出た場合に、帳尻が合わなくなる可能性もありますので、正確に記載するのが身のためです。)

そぐわない点2

また、アフィリエイトは、毎月末に収益があがってきたものを翌月や翌々月に支払う、という支払形態が一般的です。

例えば有名なASPや広告主の支払い形態は以下のようになっています。

ASP 締め日 支払い日
AdSense 月末 翌月20日前後
A8ネット 月末 翌々月15日
Amazon 月末 約60日後

例えば、基本手当をもらえる期間として90日が設定されている人の場合、実際に労働したものの収入が入ってくる間に90日が過ぎてしまいそうなこともありえると思います。

そぐわない点はたくさんあるけれど…

とにかく、ハローワーク職員に正確に報告をするということが重要です。

なぜなら、仮に正確に報告することを怠り、不正受給とみなされてしまった場合には、不正発覚後に受給された給付金の2倍に相当する金額を納めなければいけません。返還分と合わせると約3倍の金額を支払うことになってしまうのです。

ただでさえ失業中でお金がないのに、それは避けたいですよね…。

それでは、次の章で、どのような情報をハローワーク職員に報告して、個別に相談すればよいのかを解説します。

ハローワーク職員との相談に必要な情報

自分の得たアフィリエイト収入が、内職・手伝いで得た収入に該当するかどうかをハローワーク職員と相談するために必要な情報は…

  • 何日に何時間、内職をしたか(ウェブ更新のための記事作成などにかかった時間)
  • 4週間の期間中のアフィリエイト収入(入金日とその額)
  • その収入を得るために労働・内職をした日(基本手当の受給期間中か否か、という観点が重要。また、その労働・内職日を特定できない場合はその旨を報告すること)

私の居住区のハローワークの場合では、求職の申し込み以前に労働をした部分に対する収入は、求職期間中で給付を受けている間であっても、内職で得た収入には該当しないとのことでした。つまり、ずっと昔に書いた記事から発生している収益については、失業期間中に収入としてキャッシュインがあったとしても、カウント外となり、基本手当を減額されることはないということです。

一方、グーグルアドセンスはどの記事から収入があったのかをはっきりとさせることができないため、失業期間中にずっとブログ更新を続けていて、失業期間中にブログ更新をした分の収入が実際に入金しだす時期になれば、収入としてカウントする必要があるとのことでした。

私の場合は所定給付日数が90日で、最初の求職一ヶ月目で仕事が決まってしまったこともあり、ハローワーク職員の方と相談した結果、結局、アフィリエイト収入によって基本手当が減額されることなく、全額支給となりました。

これはあくまでも私の例になりますが、参考になったら幸いです。

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