格安で行く、地中海・エーゲ海クルーズ初心者向け完全ガイド

高級なイメージが強いクルーズですが、ヨーロッパではメジャーなホリデーの過ごし方として、富裕層だけでなく一般家庭でも無理なく行ける価格設定の格安クルーズ船が数多く運航しています。

今回は、地中海クルーズやエーゲ海クルーズにできるだけ安い値段で行ってみたいと考えている人向けに、初心者の方が気になるであろうポイントをまとめました。

これさえ読めば、安心してクルーズに出かけられること間違いなしです。

格安なクルーズとは?

まずは、私がここで述べている「格安なクルーズ」がどのようなものかを説明します。

クルーズ船とひとくくりに言っても、そのグレードは様々です。

この表は、クルーズ船をグレード別におおまかに3つのカテゴリーに分けたものです。グレード別に値段も異なります。

クルーズ船のグレード

値段

ラグジュアリー客船

1泊あたり、350~400USドル

プレミアム客船

1泊あたり、200USドル前後

カジュアル客船

1泊あたり、100USドル前後

この表の中の「カジュアル客船」が、ここで述べている「格安なクルーズ」です。

カジュアル客船はどのくらい格安なのか

カジュアル客船といっても、泊数や行き先、時期やクルーズ会社によって値段は様々なので、一概には言えないですが、一例として紹介します。

2016年8月中旬のハイシーズンに実際に私が参加したクルーズ旅行では、7泊8日の地中海クルーズの基本料金は95,000円でした。

10万円以下ですからこれでも十分安いのですが、少し時期をずらしたり、部屋のグレードを下げれば基本料金300~500USドル程度(1ドル100円なら3万円~5万円)でクルーズに参加できることもあります。

基本料金の中に含まれるもの

クルーズ船により違いはありますが、一般的に、カジュアル客船の”基本料金”の中には以下のものが含まれます。

  • 宿泊費
  • 朝食・昼食(ビュッフェ方式)
  • 夕食(フルコース)
  • プール、ジム、スポーツ施設などの共用施設利用料

もちろんクルーズですから、朝には港に寄港してその街を観光し、夜の間に船は次の港に移動し 翌朝には別の港に寄港しその街を観光をする…ということになります。当たり前ですが、その移動費も基本料金の中に含まれます。

自分で交通移動費とホテルを支払い、慣れない国の交通機関を利用して自力で各都市の間を移動することを考えると、費用面のメリットはもちろんありますが、時間を効率的に利用できる点や、スーツケースなど重い荷物を持つことなく各都市の観光だけに注力できる点など、メリットは大きいです。

基本料金の中に含まれないもの

一方、基本料金の中に含まれないものもあります。

  • 飲料代、アルコール代
  • サービスチャージ
  • エクスカーション費用
  • 船内ショップでの個人的な買い物代
  • リラクゼーション施設での施術代

朝食、夕食などの食事代は基本料金に含まれますが、飲み物代は含まれません。ミネラルウォーターやアルコール類を飲みたい場合は、別途料金を支払う必要があります。例えば、ビール1杯は4~5ユーロ程。街中に比べて高いということもありません。

なお、コーヒー、紅茶、水など基本的な飲料はカフェで無料で提供されていますので、それで済ませる方は費用がかかりません。

また、サービスチャージとはチップのことです。船により費用は異なりますが、1人につき1日8~10ユーロほど発生します。7泊であれば60~70ユーロ程発生しますので、予め予算として考えておくといいでしょう。

エクスカーションとは、寄港した街で参加するオプショナルツアーです。通常、寄港する街での観光を有意義に楽しめるように、クルーズ船がいくつかのエクスカーションを用意しています。これは任意で、参加したい人だけが追加するものです。寄港した港から少し遠くの観光施設に出掛けたい場合にのみ利用します。私は7泊のクルーズのうち、2日だけ利用しました。値段はツアーの内容によりますが、20~50ユーロ程です。

 

代表的なクルーズ会社とそのルート

カジュアル客船の会社はいくつかありますが、代表的なクルーズ会社は3つあります。

  • MSCクルーズ
  • コスタクルーズ
  • ノルウェージャンクルーズ

3社とも、地中海・エーゲ海をはじめとして、北欧の海やカリブ海でもクルーズ船を走らせている世界的な会社です。

クルーズのルート(寄港する港)はクルーズ会社によって様々ですが、例を挙げてクルーズのルートを見てみましょう。

地中海クルーズのルート例

MSC エポジア号で行く 西地中海クルーズ

MSCポエジア号で行く 地中海クルーズ 7泊8日 -バルセロナ発(スペイン)バルセロナ着

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MSCクルーズというイタリアの会社が行っているクルーズ。

7泊8日でバルセロナ、マルセイユ、ジェノバ、ナポリ、メッシーナ、マルタ島、マヨルカ島の7都市を巡ります。

朝または昼ごろに港に入港し、観光を楽しみ、夕方または深夜に次の港に出発するスケジュールです。(詳細なスケジュールは上のリンク先からどうぞ。)

ノルウェージャン エピック号で行く 西地中海クルーズ

ノルウェージャンエピック号で行く 西地中海クルーズ 7泊8日 -チビタベッキア発着

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ノルウェージャンクルーズというノルウェーの会社が行っているクルーズです。

こちらのクルーズはチビタベッキア(ローマ)発で、リボルノ(フィレンツェ)、カンヌ、マルセイユ、バルセロナ、ナポリと世界的に著名な都市を1週間で一周します。(詳細なスケジュールは上のリンク先からどうぞ。)

各都市とも朝から晩まで1日ずつ観光ができるので、観光面では非常に満足度が高そうです。

エーゲ海クルーズのルート例

コスタ ネオリビエラ号で行く エーゲ海クルーズ

コスタネオリビエラ号で行く エーゲ海クルーズ 7泊8日 -ピレウス発(ギリシャ)ベニス着(イタリア)

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コスタクルーズというイタリアの会社によるクルーズです。

このクルーズは、ギリシャのピレウスから入り、ミコノス島、サントリーニ島、アルゴストリオン、ドゥブロブニク、ヴェネツィアと6都市を回るクルーズです。(詳細なスケジュールは上のリンク先からどうぞ。)

出発地と到着地が異なるタイプのツアーです。最後にはヴェネツィアで2~3日、別途観光を追加できるところも魅力です。

 

カジュアル客船の主な顧客

ラグジュアリー客船がシニアや富裕層をメインターゲットにしている一方、カジュアル客船のメインターゲットは一般の中間所得層です。

シニア層ももちろんいますが、ホリデーを楽しみたい20~30代も多いです。

そして一番の特徴は子連れのファミリー層が多いことです。ファミリー層が多いことには理由があります。クルーズ会社によって年齢は違いますが、なんと、子供は基本料金無料で参加できるクルーズが多いのです。

例えば、先ほど紹介したこのツアー(MSCポエジア号で行く 地中海クルーズ 7泊8日 -バルセロナ発(スペイン)バルセロナ着)では、13歳未満の子供は無料。その他にも団体割引や若者割引などが盛りだくさん。

こちらのツアー(コスタネオリビエラ号で行く エーゲ海クルーズ 7泊8日 -ピレウス発(ギリシャ)ベニス着(イタリア))では、なんと18歳未満の子供が無料となっています。

この施策によって船内は非常ににぎやかで、カジュアルな雰囲気となっており、気取った雰囲気は微塵もありません。

大学の卒業旅行で行っても問題ないくらいの雰囲気でした。(もし大学卒業時にこのクルーズのことを知っていたら、絶対行きたかったです…。)

 

カジュアル客船の施設

カジュアル客船では1000人~3000人ほどの乗客を一度に乗せて運航しています。

多くの人が利用するので、施設も充実しているのがカジュアル客船の特徴です。

船により違いはありますが、一般的な施設を紹介します。

レストラン

多くの人が利用するレストラン。朝食・昼食時はビュッフェが提供されます。

また、夕食時にはフルコースが提供されます。前菜、サラダ、スープ、パスタ&リゾット、メイン(肉・魚・ベジタリアン用メニュー)から好きなものを選んで食べることができます。

子供用のメニューも用意されています。飲み物代はかかりますが、食事代は基本料金内に含まれていますので無料です。

なお、夕食の時間は18時半と9時から、などの2回制になっていることが多いです。クルーズ申込時にどちらにするかを選択することになるのが一般的です。

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カフェテリア

食事を取れる場所として、レストランの他にもカフェテリアがあります。

朝から夜遅くまで、常時オープンしているカフェテリア。ビュッフェ方式で軽食(パスタ、サンドイッチ、サラダ、チーズ、ハム、フルーツ、デザートなど)を提供しているので、小腹がすいた時や、夕食を逃してしまった時に利用できます。

食事のほか、水・コーヒー・紅茶などは無料です。アルコールや特別な飲み物のみ、有料で追加オーダーをします。

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屋外プール・ジャグジー

船の屋上にはプールがあります。サンベッドも利用できます。

またプールの横などにジャグジーも付いています。

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カジノ

カジノ施設もあり、スロット系や対面式ゲームを楽しむことができます。

カジノは基本料金の中に入っていませんので、有料になります。キャッシュを持っていなくても、クレジットカードを利用してプレイすることができます。たくさんのキャッシュを船内に持ち込む必要はありません。

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シアター

クルーズ船が次の港へ移動をしている間は、シアターでやっているショーを楽しむこともできます。

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スパ施設

スパ施設も併設されているクルーズ船が多いです(有料)。

マッサージを受けたり、サーマルエリアでサウナに入ったりして、旅の疲れを癒すことができます。

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バー・パブ

バーやパブも1つのクルーズ船で2~3店舗入っており、日ごとに雰囲気を変えながらお酒を楽しむことができます。

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カジュアル客船のドレスコード

「クルーズ客船」と聞くとどうしても気になってしまうのが、ドレスコードです。でも、結論から言うとカジュアル客船ではドレスコードをそこまで気にする必要はありません。

カジュアル客船で求められる服装

夕食の時間

私が参加したカジュアル客船での例を取り上げます。

夕食時のレストランでは、その日ごとに”Suggested Dress”が提示されます。

日によって、カジュアル、ホワイトカラー(何か白いものを身につけて来てね、の意味)、60~80年代風スタイル、イタリア国旗カラー(緑白赤のものを身につけて来てね、の意味)、コスチューム(仮装)、セミフォーマルなど、テーマを変えたドレスコードが提示されるのです。

しかし、あくまでも「これを着てくるとより楽しめるよ」というスタンスのものです。

当然コスチュームを持ってきているお客さんはごく少数ですし、60~80年代風スタイルの洋服など持って行っているわけがありません。ばっちり決めている人もいますが、多くは普通の洋服で夕食を食べています。

セミフォーマルでも対応できるように、

  • 男性であれば、ジャケットとそれに合うボトムス(上下セットでなくてOK)
  • 女性であれば、きれいなワンピースと羽織りモノ

を1~2着持っていけば十分です。

夕食以外の時間

屋上にプールが付いていますので、水着で船内をうろついている人がいるような雰囲気です。

ですから、夕食以外の時間は普通のカジュアルな服装で問題ありません。

 

クルーズ船で求められる語学力

クルーズ客船内では、複数の言語で乗客に案内が行われています。

地中海クルーズという土地柄、英語・イタリア語・フランス語・スペイン語での案内は必ずされますので、これらの言語ができる方は問題なくクルーズに参加できます。

日本語での案内はある?

日本語については、日本人スタッフの乗船しているクルーズ船とそうでないクルーズ船があります。

英語やその他言語での案内に不安のある方は、日本人スタッフが乗船するタイプのクルーズから選べば大丈夫です。

例えば、
【日本人スタッフ乗船】 MSCプレチオーサ号で行く 地中海クルーズ 7泊8日

など、日本人スタッフが乗船している船もたくさんありますので、その中から選ぶようにしましょう。

チェックインのサポート、船内新聞やレストランメニューの翻訳、 乗船・下船説明会、船内イベントの翻訳、緊急時の対応などのサポートをしてくれます。

どのくらいの英語力があれば大丈夫?

日本人スタッフが乗船しているクルーズ船を選ぶのもよいですが、日本語での案内がないクルーズ船では、その分値段が安いことが多いです。

なので英語ができる方で、費用を抑えたい方は日本語での案内がないクルーズ船を選ぶのも手です。

…とは言っても、どれくらいの英語力があれば大丈夫か、という話ですよね。

一概には言えませんが、TOEIC600~650点程度あれば、おおよその船内での案内は理解できるのではないかと個人的には感じました。

英語が必要だと感じた場面はこんな時でした。3つ紹介します。

緊急避難用の訓練(Compulsory Emergency Drill)

クルーズ船では乗船して24時間以内に避難訓練を行うことが「海上における人命の安全のための国際条約(SOLAS条約)」で義務付けられています。

2012年に起きたクルーズ客船の座礁事故以来、この避難訓練を重視して、出航する前に実施するクルーズ船も少なくありません。

クルーズ会社により異なりますが、デッキやシアターに集合し、実際に救命胴衣を着用して避難訓練をします。

実際には救命胴衣を着用してみるだけだったりするので、簡単な作業ではありますが、万が一の事故のことを考えるときちんと理解しておきたいことです。

船内新聞

クルーズでは毎日、船内新聞が配られます。だいたい、夕方から夜にかけて、翌日用の船内新聞が配られることが多いです。

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この中に、クルーズに必要な情報の全てが掲載されています。

  • 明日寄港する港と、その到着時間・出港時刻
  • 船内に戻る期限の時刻
  • クルーズ会社が独自に港から市内へシャトルバスを走らせる場合、そのチケット購入場所やサービス時間
  • エクスカーションに参加する場合の集合時間・場所
  • レストランでの夕食時のドレスコード
  • レストランやカジノ、ショップ、スパ施設の営業時間
  • 本日のショーのプログラム名
  • 本日のイベント(ヨガ、ダンス教室など)
  • 下船時の手続きに関する情報 …などなど

一番英語力が必要とされるのはこの新聞を読む行為だと思いました。これができるのが最低でもTOEIC600~650点レベルかな、と個人的には思います。

特に出港時刻、シャトルバスの時刻、エクスカーションの集合時間・場所などは見逃せない重要な情報ですので、見逃さないようにしましょう。

レストラン

レストランでのメニューが英語表記となります。食べ物に関する英語は、聞いた事がない単語も多いかもしれません。

とはいえ、指さしでも問題ないですし、最悪、思ったものと違ったものが出てきても、食べてしまえば意外と美味しかった、なんてこともあるかもしれません。

アレルギーの方以外はそこまで神経質になる必要はないと個人的には感じます。

 

寄港した街での観光の方法

寄港した街での観光の方法は2パターンあります。

自力で観光する

寄港する港と市街地が近くにある場合は、自分でバスやタクシーを利用して市街地にアクセスすることができます。また、港によっては船を降りたその場所から既に観光地となっていて、すぐに観光できる場合もあります。

またクルーズ船が、港と市街地を結ぶターミナルバスを10ユーロ程度で出している場合がほとんどですので、それを利用すれば楽々、自力で寄港した街を観光できます。

エクスカーションに参加する

エクスカーションとは、寄港した港からバス等に乗って移動し、観光をより楽しむためのオプショナルツアーです。

例えば、リボルノ(フィレンツェ)やチヴィタベッキア(ローマ)など、寄港する港と目的の都市が離れている場合は、クルーズ船でエクスカーションとしてフィレンツェやローマまでの往復バスを出しているので、それを利用するのがおすすめです。(もちろん自力で電車に乗ることもできます。その方が多少お金は節約できるかもしれません。)

また、その他の港であってもエクスカーションに参加して、少し遠出をしたり説明付きで街めぐりを楽しんだりすることができます。

以上、格安クルーズについての詳細な解説でした。ぜひ行ってみようと考えられた方は、以下のサイトから多数のクルーズを選ぶことができます。ぜひご覧ください。

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